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モフモフのモフモフのブログ

読書の記録、日々の生活のこと書いてます

【スイング道 五歩目】ミスショットの原因!スウェーについて考えてみる(中編)

前編に続き、『スウェー』について書こうと思います。

 

dokusyokeibudono.hatenablog.com

 前回は中田翔選手と落合選手のスイング中の頭の移動量がかなり違うということが分かりました。著書によると落合選手は上体はその場で沈み込むような意識でステップすることで、いわゆるスウェーを防止していたと思われます。その為には軸足が最重要とのことでした。

 

 落合よりもスウェーが少ないバリー・ボンズ

メジャー通算最多ホームランのバリー・ボンズ選手のフォームに線を引いてみます。こちらからスクショさせて頂きました。


バリー・ボンズのバッティング

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ボンズ選手は落合選手よりも更に前に行く量が少ないです。ほとんど構えから頭の位置が変わっていません。ボンズ選手は手塚フリークの間では「ヘッドブリングバック」といって、一度ショルダーファースト気味に突っ込んで、スイング時は強烈なステイバックで頭が後ろに戻ってくる打者として王さんと共に知られています。最初をボンズ選手にしたのも落合選手と『ヘッドブリングバック」を比べて見たかったからです。

 

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 写真『バッティングの極意-うねり打法』手塚一志
ベースボールマガジン社)より引用

 

 

 ボンズが指摘する日本人打者の欠点

YOUTUBEで以下で解説者時代の栗山監督がボンズ選手にバッティングについてインタビューしています。


「最強ボンズ打法」・・・栗山英樹が聞く

 

ボンズ選手いわく
日本の選手は動き過ぎ。ボールに対して動き過ぎてしまうとファウルや打ち損じが多くなる

②来た球をバランスよく打ち返す。これだけでいい

③体の中心でバランスを取ることが鍵

④「軸足の力強さ」が重要

⑤「後ろ腕」でボールを掴む感覚

 

④は落合選手と同じですね。①は初めて聞きました。
なので移動量について日本人選手のフォームをボンズ選手と比べてみます。

 

頭1.2個の山田哲人選手

まずは2年連続トリプルスリーの山田選手のフォームに線を引いてみました。(画面の基準が見つけやすいラインで線を引いているので頭の前や後ろになったりですいません)こちらからスクショさせて頂いてます。


【ノーカット版】ヤクルト山田哲人 3打席連続ホームラン

 

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 山田選手はヘルメット1.1〜1.2個分前に動いています。

 

 

 頭1個の中村剛也選手

 次は「静」の印象が強い構えから大きなホームランを放つ中村剛也選手です。
こちらからスクショさせて頂いてます。


埼玉西武ライオンズ 中村剛也 バッティングフォーム&バッティング スローモーション(2016年度第4号ソロホームラン)

 

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中村選手はヘルメット一個分ですね(角度が少し斜め後からなのでもう少し動いている可能性はあります)

 

中田翔の成績が突き抜けない原因は
これらの選手を見ると前回の中田翔選手は比較的スウェーの大きい選手と言えそうです。前編を見て頂きたいのですが、頭1.5個分は横に動いています。上下動も大きい様です。チームで4番に座って3年連続100打点は見事ですが、3割を打ったことは一度(2013年)しかなくホームランも最高30本(2015年)とイメージの割には成績に抜けた部分がありません。2016年の打率.250は侍ジャパンの4番にふさわしい数字とは到底言えません。原因はこのスウェーにあるのかも?前回の動画でも中田選手は自分で前に行きやすいと言っています。まぁ私ごときが言うことでは無いことを充分承知の上で書かせて頂いています…

 

落合と同じ『頭半個』大谷翔平


【日本ハム】大谷翔平2016年 全ホームラン集 (22本+1本)- 2017 # 57

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大谷選手は落合選手と同じヘルメット半個分の移動です!

 

大谷翔平の頭の動きが変!?

さらに下の動画を見ると打っている瞬間の頭の向きが構えている時よりもキャッチャー側に向いています。イチロー選手がこの様な首の角度になっている写真をみたことがありますが、なんかもう分からない首の動きです。


侍ジャパン 大谷翔平 特大HR スロー

 

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この時点では顔は当然ピッチャー方向を見ています

 

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ボールが近づくにつれて…

 

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首が逆回転して

 

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インパクトの瞬間はなんと下を向いています!

 

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これで解説者もビックリの特大ホームラン?

 

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横から見ると…

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インパクトの瞬間、正面から顔が見えない

 

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 完全にホームベースの方を向いています…今までホームランの写真でこんなの見たことありません(´∀`*)
頭を残して体を回転させた究極の型なのでしょうか?

やっぱり手塚一志先生はすごかった

ここでふと手塚一志著「バッティングの正体」で「頸反射」という項目があったことを思い出しました。ただし、それだけは今の今まで、いまいちバッティングと「頸反射」の関係がピンときていませんでした。「頸反射」とはアイススケートの選手が回転する際に回転方向に先行して首を回す動作のことです。

 

 

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イチロー選手の頸反射。「バッティングの正体」でこの写真を見たときは「頭を逆回転するなんてありえない、頭を残してスイングしているだけだ」と思っていました。
ピッチャーなら首と体の回転方向が同じだから分かるのですが…

 頸反射

ループ・モーションの次に控えるのは、もはやスパイラルリリースしか残されていない。このモーションの切り返し辺りで、中華なべの最後の回転運動は[頸反射]の影響を受ける。[頸反射]とは、ヒトの頭の向きを変えることで首の周辺にある筋肉が引っ張られ、肩甲骨や腕や脚の骨の動きに影響を与える反射作用のことである。ただし従来の学説の範囲では、[頸反射]が四肢に与える動きの要素は、腕や脚を曲げたり伸ばしたりという屈曲・伸展動作との関係が論じられてきたのみであり、バッティングのようなヨジり運動に対しての議論は行われていない。私が注目しているのは、腕のスパイラル動作と[頸反射]との間の関連性についてである。
 とにもかくにも、バットをスウィングするために与えられた時間は恐ろしく短いのである。特に、第2軸の回転運動が内から外、そしてさらに内へと進もうとする段階では、ボールは打者の手元まで急接近しているはずである。ウィングスピードを高めるために利用できるものがあれば、なんでも利用したいと思うだろう。
[頸反射]はそのひとつである。まず、頭の向きを変えれば頚椎つまり首の骨はヨジられることになる。この8つの椎からなる骨たちのヨジれは、これに付着している筋肉たちを引っ張ることになるだろう。そして、この筋肉たちがどこから伸びてきているかというと、肩甲骨だったり腕の骨だったりするわけだ。つまり、私たちの体内には、首が回れば自動的に、また反射的に、肩甲骨や腕の骨がある方向に引っ張られるという仕掛けが埋め込まれているのである。
この作用を、第2軸の外から内向きへの切り返しに使う。写真33(イチロー選手の写真)のように頭を後ろの片側に急激に傾けることで、その反作用として周辺の筋肉の収束速度を高め、わずかでもスパイラル・リリースにかかる時間を短縮しようと試みるのである。

 

『バッティングの正体』手塚一志
ベースボールマガジン社)より引用

 

現代のプロ野球で(もしかして近い将来MBLで)4番ピッチャーなんていうとんでもないことを実現してしまいそうなスーパーマンが、18年前(1999年5月)に発売された本の内容が正しかったことを教えてくれました。手塚先生ほんとにすごいっす。


大谷選手は恵まれた身体に落合選手と同じスウェーの少なさ、イチロー選手と同じ頸反射…
ほんとに将来が楽しみに選手なだけにじっくり怪我を完治させて欲しいです。


頸反射...自分ができる気は100%しませんが素振りの時に意識することはできると思いますd( ̄  ̄)

 

後編に続く

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【ご注意】
このブログの内容は、現役をとっくに引退した素人おじさんが趣味で大好きな『手塚理論の研究』と自分なりの『バッティング』を極めたいという「道」を書いているだけなので、現役の方は参考になさらないで下さい。当然、手塚一志さんの意図とは全く違う内容になってしまっている可能性も十分にありますのでご注意ください。

 

 

バッティングの正体

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バッティングの極意―うねり打法

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骨盤力 アスリートボディの取扱い説明書

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